僕らの南極

セカペンたちの知っていること、考えてきたことの記録

ドラえもん、サザエさん、ロックマン

 小学生の頃にどこで遊びましたか?

 90年代生まれの方なら、まだ「学校で配られた連絡網*1から友だちの電話番号を見つけ、電話する」という経験があるだろう。または、「ある公園にいたら誰がいるかは分からないけど、誰かがいる」という経験があるだろう。

 『ドラえもん』の世界では、空き地にいけばジャイアンたちが野球をしたりリサイタルをしている。空き地というのは彼らにとって、誰かと遊ぶにはうってつけの場所である。

 また、『サザエさん』の世界では中島がカツオの家に行って「いそのー、野球しようぜ!」と声をかける。または、電話をして「今日なんか用事ある?」ときく*2。

 次に時代はとんで、『ロックマンエグゼ』*3の世界を見てみよう。ロックマンエグゼの世界では、小学校で授業が終わった後に「じゃあ、家に帰ったらネットで!」と声を掛け合って家に帰る。そして、家に帰るとパソコンをつけて電子世界の”遊び場”へと向かう。

 僕たちはどうだっただろうか。僕個人のケースをみると、小学校低学年の頃はそれこそ電話したり遊び場にあたる場所に行ったりしていた。小学校高学年になると、チャットが流行ってしまい、昼は外で遊び、夜はチャットで遊ぶということをしていた。これがさらに中学・高校となっていくと、お互いに「遊びに行きたい」という話をして、日程を合わせて遊びに行く。そんな風な変化をしていた。

 誰でもいいから遊びたいというものから知り合いと遊びたいになる。遊びたい時に遊ぶから遊べる時に遊ぶ。その変化に何があったのか、考えてみよう。

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ろんろんろん。

君の世界を考える空想論

遠くの君まであと何ミクロン

笑ったところは甘い甘いマカロン

その笑顔が泣き顔に変わる確率論

もし僕がそうしたなら君のためにもすぐにどろん

そんな僕の言葉に君は胡乱

しだいに増えてくからかいの世論

僕を苦しめる言葉のアイロン

君が使う自分のためのとげとげマロン

すれ違いの口論

痛みを脳まで巻き上げるサイクロン

そんなもの伝えないでニューロン

苦しさみせないための仮面メロン

つないだ手を見て考える並行論

でも知っていてほしい

不安ばかりでも君が大好きな僕の心論 

 

 これは僕が高校時代に書いた詩で、『ココロン』というタイトルで文芸部の冊子にのせた。高校最後の文芸活動ということで、たまには詩を書こうと思い、電子辞書を取り出して逆引き検索で「ーろん」を調べる。そのときに、僕は「ー論」とつく言葉が意外と少ないことに気づいた(*1)。

 そんな思い出をひっぱってきたので、「論」ということについてちょっと考えてみたい。

 

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